書式
command [OPTIONS] COMMANDNAME [ARGS...]

概要

command コマンドは
COMMANDNAME プログラムを
実行するようにシェルに指示します。

command を指定すれば、
同名のfishシェル関数やビルトインを
無視します。

以下のオプションがあります。

-s あるいは --search オプションは
実行ファイルを表示します。

PATHに実行ファイルが
見付からない場合は
何も表示しません。

-s オプションをつけると、
各引数をコマンドとして探索し、
どれかのコマンドが見付かった場合は0、
どれも見付からなかった場合は1を返します。

POSIX(訳注:bash/zshなど)との互換性のため、
-v オプションは -s オプションの
別名として用意してあります。

訳注:同名の関数の代わりに
ビルトインを実行させる
builtin コマンドもあります。

実行例

$ command -s ls
/bin/ls
$ which ls
/bin/ls
$ command --search grep
/bin/grep
$ which grep
/bin/grep
# どちらも存在するので0を返す
$ command --search grep ls; echo $status
/bin/grep
/bin/ls
0
# 片方でも存在していれば0を返す
$ command --search grep lss; echo $status
/bin/grep
0
# どちらも存在しないので1を返す
$ command --search grepp lss; echo $status
1
# -vオプションも使える
$ command -v ls
/bin/ls

最後までお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。