fishにはあえてヒアドキュメントを採用していません。
なぜなら、他の機能で代用できる上、ヒアドキュメントはシェル言語を複雑化してしまうからです。

では、何で代用すべきかというと、string trimコマンドが一番適任だと思います。
string trimコマンドは、文字列の両端のホワイトスペースを除去します。
そこで、シングルクォートと改行を含めれば、中身には「'」「\」以外はそのまま書けます。
「'」が含まれていて「$」が含まれない場合はダブルクォートで囲んでもいいです。

fishシェルスクリプトを書く場合、エスケープはテキストエディタに任せましょう。

僕自身、fishにヒアドキュメントがなくて最初は不満でした。
しかしstring trimで代用できることを知った今ならば、
ヒアドキュメントを言語仕様から外したのは英断だと思いました。

実行例

$ string trim '
                              one
                              two
                              three
                              '
one
two
three
$ string trim '
                              one
                              two
                              three
                              ' | wc
      3       3      14
$ string trim '
                              one
                              two
                              three
                              ' > /tmp/3.txt
$ cat /tmp/3.txt
one
two
three
$ string trim '
                              Fish\'s feature
                              '
Fish's feature
$ string trim "
                              Fish's feature
                              "
Fish's feature

最後までお読みいただき、ありがとうございました。参考になれば嬉しいです。